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2007年12月16日

2007年12月16日 (日)

「冬冷え」

今年一番の冷え込み。

やっと冬らしくなったと言えば、ちょっと遅いぐらいですね。

街の樹木もやっと色付いた感じで、12月も半月が過ぎ、いよいよ本格的な師走です。

この時期が来ると、小学生のときに市場の果物屋でアルバイトしていたころを思い出します。小学校4年生から中学3年まで夏冬休みは果物屋でアルバイトです。

昔は市場に活気がありました。今みたいにスーパーマーケッツなんてない時代です。

年末は31日まで市場が開いていました。特に忙しくしているのは、餅屋と魚屋で、餅屋の前を通ると真っ白な水蒸気がもち米を蒸す蒸篭から立ち込めていました。

魚屋さんは市場の裏で、レンガを並べて作った魚焼き用の炭焼きコンロで睨み鯛を焼いていました。

果物屋ではお正月に食べるみかんの配達が、私の仕事でした。運搬用の自転車で小さな体で、配達する姿は誰の目にも哀れに思えたかも知れません。

当時はお金を貰うことより、商売人の真似事をしていることに興味があったのです。

31日仕事が仕舞うと果物屋の大将がアルバイト代と果物をくれました。苺、バナナ、マスカット、メロン、みかんと普段口に入らないものばかりです。

年越しても果物を傷めるだけなので、何時も大将はみかん箱2杯分くらい高級果物を奮発してくれます。(お陰で年越し用に果物を買うことがなかった)

アルバイト代も10日程働いて8,000円貰った記憶があります。35年前です。

年末のアルバイト代を母に預けるのですが、未だに私の手元に戻ったことがありません。

「子供がこんな大金持ったらあかん」母の口癖でした。

貧しかった家です、家族のために有効利用されたのでしょう。

ある冬に、50年に一度、その年だけ、子が親に「紫の座布団」をプレゼントすると、親が長生きすると言う迷信を聞いて、布団屋さんで注文したことがあります。

布団屋さんで、事情を説明すると、たしか一枚2000円で仕立てくれたように記憶しています。

アルバイト代を貰って運搬自転車で座布団を取りにいった思い出があります。

その座布団は今も母の家で大事に仕舞ってあるそうです。

それから35年、最近では早いところで、1月2日からスーパーは開いています。昔の様に年末に買い込んで年を越すなんてあまりしませんね。

お節料理も市販のものが沢山出回っていますし、御節を自宅で作るより安く付くし、あまりお節料理を食べなくなっています。

そう言う意味での、師走の慌しさは感じませんが、1年の速さの慌しさの方が毎年感じます。

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